Chikaramanga "Marketing the Lifestyle" FREE DOWANLOAD

Chikaramanga "Marketing the Lifestyle" FREE DOWANLOAD

2007年、People Under the StairsのThes Oneによるインストゥルメンタル作品『Lifestyle Marketing』がTRESよりリリースされた。このプロジェクトは、Thes Oneが1960〜70年代に作曲家Herb Pilhoferによって制作されたテレビやラジオCMのバックグラウンド音楽を収録したレコードを発見したことから始まった。それらの企業広告の音源をソウルフルなビートへと昇華させた作品が『Lifestyle Marketing』である。

当時、Giant PandaのメンバーであるChikaramangaは、TRESのレーベルマネージャーとしてそのリリースに深く関わっていた。コマーシャル音源をビートへと大胆に再構築するその発想と遊び心を、彼は間近で目の当たりにした。この作品は、既成概念にとらわれない創造性と遊び心という、TRESの創設時からの精神を体現したプロジェクトでもあった。そしてその体験は、彼の中に強い印象を残した。

それ以来、Chikaramangaはいつか同じ精神を持つ作品を作りたいと考え続けてきた。模倣ではなく、継承として。そして、その瞬間が訪れる。

ある日、Los Angelesの自宅で、義父から1960〜70年代の日本のテレビ・ラジオCMを収録した10インチレコードを手渡された時、彼はすぐにその可能性に気づいた。どこか懐かしいメロディ。新しい時代を創っているという誇りとギラギラした熱気。明るい未来への楽観的な空気。それはまるで、日本の高度経済成長期の勢いを封じ込めたタイムカプセルのようだった。

今こそ、その時だと彼は確信した。

『Marketing the Lifestyle』は、オマージュであり、同時に進化でもある。

『Lifestyle Marketing』がアメリカの広告音楽の世界を掘り起こしたのに対し、本作『Marketing the Lifestyle』は、日本のCM文化が最も輝いていた時代に目を向けた。おやつのCM。コーヒーブレイク。シャンプーのテーマソング。風邪薬の広告。そうした当時の放送文化の断片が、Chikaramangaの手によって5つのビートへと再構築された。

3 O’Clock Delight
子どもたちの歌声とファンキーなベースラインが、放課後のテレビの温かく賑やかな空気を描き出す。

Choc-o-Late
ジャジーな女性ボーカルがダスティなグルーヴの上で軽やかに跳ねる。

The Essentials
ループとドラム、時折入る808ベースというビートメイキングの核となる要素を、極限まで削ぎ落として提示する一曲。

Lulu
硬質なドラム、シンセベース、キャッチーなボーカルサンプルが80年代的な質感を漂わせる。

The(s) One
エレガントなボーカルループとスローテンポのグルーヴで作品を締めくくる一曲。タイトルには、Thes Oneの創造性と革新的なマインドへのリスペクトも込められている。

『Lifestyle Marketing』のリリースに関わってから約20年。
Chikaramangaはここに自身の新たな章を刻む。本作はフリーダウンロードで公開される。

ライフスタイルを売るのではなく、それを生きる。

TRES
2026

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